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【フィンランド】アルヴァ・アアルト もうひとつの自然展

 

フィンランドの巨匠、アルヴァ・アアルトの生誕120周年展覧会が、東京ステーションギャラリーで開催中です。

 

もじゃ
もじゃ
アルヴァ・アアルト…聞いたことあるような、ないような…
天の声
天の声
こんなガラスベースを見たことはありませんか?
もじゃ
もじゃ
ある!

 

 

アルヴァ ・アアルト、建築・家具・照明…日本人の私たちでも、どこかで一度は見たことのある、北欧デザインの巨匠です。

そのアアルトの大展覧会が世界6カ国を巡回中。4月19日までは東京駅のステーションギャラリーにて開催中です。

みどころ

1| 美術館レベル、本物の作品とスケッチ
2| 貴重な当時の白黒フィルム映像
3| アルヴァ ・アアルトが影響を受けた作家たちの作品

➡︎フィンランド・デザインにどっぷり浸れる!

 

アアルトの初期の教会の椅子や、設計スケッチ等、美術館で見るような資料の数々が印象的でした。手書きのスケッチはとてもさっぱりしていて、素人としては「え、これで建築できちゃうの?!」と驚きました。きっと彼の脳内には完成した建物がはっきりと見えていて、そのエッセンスがアウトプットされたものがあのスケッチだったのでしょう。天才ってすごい。

展示室を進むと、昔のフィンランドの白黒フィルムを上映していました。これもおもしろかった。いまはITとスタートアップで有名なフィンランドでしたが、その昔は製紙産業と製鉄が有名だったようです。伐採した丸太を、川にそのまま流して下流まで運んでいる様子。労働者が丸太に乗って川下りをする様子。丸太が紙になり、紙が輸出されていく様子。夏に若者が水着姿で海水浴やボート遊びを楽しむ様子。当時のヘルシンキの様子や、火事の様子…14分ほどだったと思いましたが、オールド・タイム・フィンランドにタイムスリップしたような見応えたっぷりの映像でした。

また、今回の展覧会では、アアルトが影響を受けたジャン・アルプ(外部リンク)のリトグラフを見ることもできます。アルプの有機的な曲線と形は、どこか縄文時代のような、原始的な生命を感じさせます。

フィンランド・デザインがシンプルなのに、心地よく感じる理由は、この有機的な曲線と、無機的な直線をバランスよく取り入れているからかも…そして、どこか日本と似ているから…?

 

 

 

〜展覧会で感じたことメモ〜

 

この展覧会を通して、フィンランドと日本のデザインの違いを感じました。

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日本 ー 直線
フィンランド 〜 曲線
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日本とフィンランド。

両国のデザインは、「洗練」「自然との融和性」というキーワードが共通していると思います。しかし、何か雰囲気が違う。その答えが、男性的・直線的な日本デザイン女性的・曲線的なフィンランドデザインであると感じました。

遠く離れて、国交樹立100周年の日本とフィンランド。

2つの国が、全く異なる経緯をたどりながら、デザイン的に近しい感性を持ち、対のような存在であるのは、なんとも不思議です。

 

 

 

東京ステーションギャラリーの次回展示は、またもやフィンランド(!)

陶芸アーティストの、ルート・ブリュックの展覧会です。

実は東堂、フィンランドまでこの方の作品を見に行きました。(焼き物好きなので)カラフル・メルヘン・生き物チックで、ちょっとダーク。フィンランドのイメージそのものです。

日芬国交樹立100周年のお祭りYearは、イベントがいっぱいで楽しいですね。ムーミン展もありますし…!

今年はフィンランドから目が離せません…!

それでは、今日はこの辺で、もじゃ!